という事で
まんがタイムきららキャラットさんにて、たぬきまくらさんの新連載「まっしろ天使」がスタートです。
わー、ぱちぱちぱち。
そして話は2ヶ月ほど遡るのですが・・・。
5月の終わりにしては肌寒く、夜11時を過ぎた都下の街並みは降りしきる雨の中しんと静まり返っていた−−−。
「けたけたけた」
不意に、雨音に混じって気の触れた様な笑い声があたりに響く。
それは、赤い。
右手を真っ赤に染めたたぬきまくらさんが、駅前の通りに立っていたのだ。
赤い・・・。
とても赤い右手。
その赤は、私の血なのだ・・・。
道路に散らばる無数の小枝。
それも、私の左手だったもの。
私の左手は小指を残して、目の前にいる夜行性のタヌキ目たぬき科の動物にズタズタにされたのだ。
「かっとらす・・・アソビマショウ・・・」
たぬきまくらさんの乾いた声が、ビルの谷間に響く。
こつーんこつーん。
近づく足音に、私はその場にへたり込んでしまった。
「・・・指きり・・・げんまん・・・」
無邪気な歌声と共に、たぬきまくらさんの右手の包丁が闇夜に照らされる。
ヌラヌラと赤い雫を滴らせ、それは獲物を求める肉食獣のようだ。
「指きりげんまーんオマエがアシスタントやらなかったら〜♪
針千本のーます♪」
出来ない・・・。
それは出来ない・・・。
私は恐怖におののきながら、ずるずると逃げ出した。
いや、たぬきまくらさんの迫力に押され、ナメクジほどしか動けなかった。
私の精一杯の努力をあざ笑うように−−−
「指切ったー♪」
左手最後の指が弾けて飛んだ。
「やりますっ!!
アシスタントさせてください!!
お願いしますっ!!」
生き残る望みはそれしかなかった。
私はまだ、生きたいのだ・・・。
無我夢中で私はアシスタントを渇望した。
なぜなら、それが私の生き残る、唯一の希望だったから・・・。
「最初から、そう言えば良かったのに・・・。
素直じゃないなぁ」
暗闇の中にぎろりと光る二つの目。
ぞくり、と背中に寒気が走る。
直後、私は頭から漂白剤をかけられていた。
「まっしろなお話を頼むよ」
血の赤は、漂白剤で落ちるのだろうか・・・?
薄れゆく意識の中、私の頭は白く−−−
しろく溶けていった。
という長い妄想文になったのですが、アシスタントとおはなしの担当をする事になりましたーっ!!
(1行で済む事を長くするなよ・・・)
よろしくお願いします〜〜。